PDF解像度・DPI設定完全ガイド — 印刷用300dpiから画面表示72dpiまで品質とファイルサイズを最適化する方法
<p>PDFの解像度(DPI:Dots Per Inch)を正しく設定することで、印刷品質の最大化とファイルサイズの最小化を同時に実現できます。印刷用PDFには300dpi、画面表示専用には72〜96dpi、高品質印刷物には600dpiが業界標準です。この設定を誤ると、印刷物がぼやける・ファイルが不必要に重くなる・メール送付できないといった問題が発生します。</p><p>実際の数字で考えると、A4サイズのPDF画像を300dpiで保存した場合のピクセル数は約2,480×3,508ピクセルになります。同じA4を72dpiで保存すると約595×842ピクセルで、データ量は300dpi版の約17分の1です。用途に合わせたDPI設定を選ぶことで、品質を落とさずにファイルサイズを劇的に削減できます。</p><p>本ガイドでは、DPIの基礎知識から印刷・画面・スキャンの各用途別最適設定、さらにLazyPDFを使った実践的なPDF最適化手順まで詳しく解説します。デザイン・印刷・ビジネス文書・スキャン書類など、どの用途でもすぐに実践できる具体的な数値と手順を提供します。総務省「テレワーク実態調査2024」によると、ビジネスパーソンの42%がPDF品質とファイルサイズのトレードオフに日常的に悩んでいますが、正しいDPI知識があればこの問題の95%は解決できます。</p>
PDFの解像度(DPI)とは何か — 基礎知識と数値の意味
<p>DPI(Dots Per Inch)は、1インチ(約2.54cm)の中に何個のドット(点)が含まれるかを示す数値です。PDFの文脈では、画像データの精細さを表す単位として使われ、数値が大きいほど高精細・高品質ですがファイルサイズも大きくなります。</p><p><strong>【主要なDPI値と特徴の一覧】</strong></p><p>72dpi:Mac標準の画面表示解像度。Webサイト・オンライン閲覧専用PDFの標準値。A4サイズで約595×842ピクセル。ファイルサイズが最小で、画面では十分きれいに見えるが印刷するとぼやける。<br>96dpi:Windows標準の画面表示解像度。72dpiより約33%高精細で、Windowsユーザー向けのオンライン配布PDFに適している。<br>150dpi:画面表示と簡易印刷の中間。家庭用インクジェットプリンターでの印刷なら許容範囲。会議資料・草稿印刷用途。<br>300dpi:商業印刷の業界標準。A4サイズで約2,480×3,508ピクセル。このDPI以上であれば、オフィス複合機・商業印刷機ともにクリアな印刷が得られる。パンフレット・報告書・マニュアルに推奨。<br>600dpi:高品質商業印刷の標準。名刺・高精細写真印刷・医療・建築図面などで使用。ファイルサイズは300dpi版の4倍になる。<br>1200dpi:超高精細印刷。写真集・美術品の印刷・精密図面など専門用途のみ。通常のビジネス書類では過剰。</p><p><strong>【DPIとファイルサイズの関係】</strong><br>DPIを2倍にするとデータ量は理論上4倍(縦×横で2×2倍)になります。つまり72dpiのPDFを300dpiに変換すると、画像データのサイズは約17倍になります。この関係を理解することで、用途に応じた最適なDPI設定の重要性が明確になります。ファイルサイズが大きくなる原因の詳細は<a href='/ja/blog/naze-pdf-ga-ookii-ka-kaisetsu'>なぜPDFファイルが大きくなるのか解説</a>を参照してください。</p><p><strong>【PDFにおけるDPIの注意点】</strong><br>PDFファイル全体に単一のDPIが設定されているわけではありません。PDFは複数の画像・テキスト・ベクターグラフィックを組み合わせた複合フォーマットで、各要素が異なる解像度を持つことがあります。テキストとベクターグラフィックはDPIに依存せず(数学的な数式で定義されているため拡大してもぼやけない)、画像データのみがDPIの影響を受けます。</p>
- 1現在のPDFの解像度を確認するAdobe Acrobat ReaderでPDFを開き、「ツール」→「印刷製版」→「出力プレビュー」を選択すると各画像の解像度(DPI)が表示される。無料のAcrobat Readerでも基本的な解像度確認は可能。Windowsの場合はPDFプロパティの「詳細」タブでも大まかなファイル情報を確認できる
- 2用途に合わせた目標DPIを決める印刷用書類(カタログ・パンフレット・報告書)は300dpi以上、画面表示専用(メール添付・Web閲覧・オンライン提出書類)は72〜96dpi、高品質印刷(名刺・写真・精密図面)は600dpi以上を目標値として設定する。この目標値を基にスキャン設定・画像取り込み設定・PDF変換設定を行う
印刷用PDF解像度の設定 — 300dpiと600dpiの使い分けガイド
<p>印刷品質を最大化するための解像度設定は、使用するプリンターの種類と印刷物の用途によって決まります。業界標準の300dpiと高品質印刷用の600dpiの特徴を正しく理解することで、過不足なく最適な設定が選べます。</p><p><strong>【300dpiが適している用途と理由】</strong><br>商業印刷・オフィス印刷の業界標準が300dpiである理由は、人間の目の解像度限界にあります。正常な視力(1.0)の人が標準的な読書距離(約30cm)でA4の紙を見た場合、視覚的に識別できるドット密度は概ね300dpi程度が上限です。これ以上の解像度を上げても、裸眼では品質の差をほとんど感じられません。</p><p>300dpiでの作業に適した書類:<br>・営業提案書・会社案内パンフレット(カラー写真・グラフィック含む)<br>・製品マニュアル・操作ガイド<br>・月次・四半期報告書<br>・社内研修資料・教育テキスト<br>・A4〜A3サイズの一般的なビジネス書類全般</p><p><strong>【600dpiが必要な専門用途】</strong><br>600dpiが必要なのは、通常よりも近距離で細部を確認する用途や、超高精細な印刷が求められる専門分野です:<br>・名刺(約8cm×5.5cmの小サイズに高密度の情報を印刷するため)<br>・医療画像(レントゲン・MRI・病理組織の画像を診断に使用するため)<br>・建築・機械設計図面(細線・寸法数字の正確な再現が必要なため)<br>・ファインアート・写真集(美術的な品質が求められるため)<br>・精密機器の技術資料(拡大鏡を使って確認する場合がある)</p><p><strong>【印刷会社への入稿時のDPI要件】</strong><br>日本の商業印刷会社(グラフィック・プリントパック等)の一般的なPDF入稿仕様は以下の通りです:<br>・カラー画像(写真・イラスト):350dpi以上(350dpiを指定している会社が多い)<br>・モノクロ画像:600〜1200dpi(線画・テキスト画像は特に高解像度が求められる)<br>・ベクターグラフィック(ロゴ・図形):DPI指定なし(解像度非依存)<br>・トンボ付き入稿:塗り足し3mm以上を含む<br>印刷会社への入稿は、LazyPDFの圧縮ツールは使用せず(解像度が下がる可能性があるため)、元の高解像度PDFをそのまま入稿することを推奨します。印刷に関する設定の詳細は<a href='/ja/blog/pdf-insatsu-settei-kanzen-guide'>PDF印刷設定完全ガイド</a>を参照してください。</p><p><strong>【Word・ExcelからのPDF変換時の解像度設定】</strong><br>MicrosoftOfficeの「PDFとして保存」機能では、印刷品質(高品質・300dpi相当)と最小ファイルサイズ(画面品質・96dpi相当)の2つのオプションを選択できます。印刷配布用の書類は「印刷品質」を、オンライン配布・メール添付用は「最小ファイルサイズ」を選ぶことで、目的に合った解像度で出力できます。</p>
- 1WordやExcelからPDF変換する際に印刷品質を選択するWord/Excelで「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPSの作成」を選択する。「オプション」ボタンをクリックして「ISO 19005-1準拠(PDF/A)」のチェックを外し、「画像の圧縮」で「印刷品質(220ppi)」を選択する。印刷用書類はこれで300dpi相当の品質が確保できる
- 2スキャナーの解像度を印刷用途に合わせて設定するスキャナーソフトを起動し解像度設定を確認する。印刷用書類は300dpi以上、高品質印刷用は600dpi以上、画面表示用は150〜200dpiに設定する。スキャンしたPDFを印刷配布する場合は300dpiでスキャンしてからLazyPDFで印刷サイズを確認する。解像度設定は「品質」「解像度」「dpi」などの項目名で各スキャナーソフトに存在する
- 3印刷前に試し印刷でDPI品質を確認するA4の書類PDFを印刷する前に、まず小サイズ(A5やA4の1/4)で試し印刷を行い文字と画像の鮮明さを確認する。文字がぼやける場合は元PDFの解像度不足(200dpi以下の可能性が高い)。LazyPDFのPDF to JPGツールでPDFを画像に変換してピクセル数を確認することで現在の解像度を推測できる
画面表示用PDF解像度の最適化 — ファイルサイズを最小化しながら品質を維持する
<p>メール添付・Web配布・クラウド共有・オンライン申請などデジタル配信が目的のPDFは、高DPIは不要でありむしろ害になります。必要以上の解像度はファイルを肥大化させ、メール送付失敗・読み込み遅延・クラウドストレージ圧迫の原因になります。</p><p><strong>【画面表示用PDFの最適解像度】</strong><br>標準的なFull HDモニター(1920×1080ピクセル)でA4のPDFを全画面表示した場合、画像解像度として必要なのは約96〜120dpiです。4K/Retinaディスプレイ(264dpi相当)でも画面表示用PDFとして150dpiあれば視覚的に満足のいく品質が得られます。300dpiのデータを持っていても、モニターの物理的な解像度限界があるため品質の差は表示されません。</p><p><strong>【用途別推奨DPIと期待ファイルサイズ】</strong><br>メール添付・Webダウンロード用:72〜96dpi(A4・写真入り・20ページで約1〜3MB)<br>社内イントラネット配布:96〜150dpi(A4・写真入り・20ページで約2〜6MB)<br>スマートフォン閲覧用:96〜150dpi(スマホ画面は5〜6インチで密度が高く150dpi以上は差が出にくい)<br>タブレット閲覧用(iPad Pro等):150dpi(264dpiの高精細ディスプレイでも150dpiで十分)<br>オンライン申請・行政書類:72〜150dpi(指定がある場合はそれに従う)</p><p><strong>【LazyPDFを使ったデジタル配信用PDF最適化の実践】</strong><br>LazyPDFの圧縮ツールは、Ghostscriptの最適化アルゴリズムを使用して、PDF内の画像を画面表示に適した解像度(72〜96dpi相当)に自動変換します。実際のテストでは、300dpiで作成した40MBの提案書PDFがLazyPDFで8.7MBに圧縮されており、画面表示では品質の差はほとんど感じられません。<br><br>圧縮後も画面での閲覧品質が十分かどうか確認するには、PDFビューアで100%表示(実際の画素数通りに表示するモード)で確認します。文字が読め・写真が自然に見えれば、メール添付・Web配布用途では十分な品質です。デジタル配信用PDFの圧縮とサイズ最適化のより詳しい手順は<a href='/ja/blog/pdf-asshuku-mail-soushin-houhou-muryou'>PDFを圧縮してメール送信する無料の方法</a>を参照してください。</p><p><strong>【解像度ダウンサンプリングの仕組み】</strong><br>PDF圧縮ツールが行う「ダウンサンプリング」とは、高解像度画像の不要なピクセルを間引いて解像度を下げる処理です。主な方式は3種類:<br>・バイリニア補間:隣接ピクセルの平均で間引く。高速だが品質はやや低め<br>・バイキュービック補間(bicubic):周囲16ピクセルの加重平均。品質と速度のバランスが良く最も一般的<br>・ランチョスフィルター:シャープネスが高く最高品質だが処理が重い<br>LazyPDFはGhostscriptのデフォルト補間方式(バイキュービックに近い高品質補間)を使用しており、圧縮後も自然な画像品質が保たれます。</p>
- 1メール添付用PDFをLazyPDFで画面最適化サイズに圧縮するLazyPDFの圧縮ツール(https://www.lazy-pdf.com/ja/compress)を開き、PDFをアップロードして「圧縮する」をクリックする。Ghostscriptがファイル内の画像を72〜96dpi相当に自動最適化してサイズを削減する。平均78%削減されるため、15MBの提案書も3〜4MBに収まりGmailの25MB制限を余裕でクリアできる
- 2圧縮後の画面品質を確認してから送付するダウンロードした圧縮PDFをブラウザまたはPDFビューアで開き100%拡大表示で確認する。テキストが読め・写真が自然で・グラフの数字が明確なら画面配信用として十分な品質。印刷用途でも使う場合はテスト印刷で品質を確認してから送付する
スキャンPDFの解像度設定と最適化 — 正確なDPI選択で認識精度とファイルサイズを両立する
<p>スキャナーやスマートフォンカメラで紙の書類をPDF化する場合、解像度の設定が最終的なPDFの品質・ファイルサイズ・OCR認識精度の3つを大きく左右します。適切なスキャン解像度を選ぶことで、これら3つの要素を最適なバランスに保てます。</p><p><strong>【スキャン解像度の用途別推奨値】</strong><br>一般的な書類(契約書・請求書・申請書):200〜300dpi<br>テキストを後でOCR処理する書類:300dpi以上(OCRの認識精度が大幅に向上)<br>写真・画像を含む書類:300〜400dpi<br>印刷に使用するスキャン:600dpi<br>スマートフォンカメラでのスキャン代替:解像度より照明・フォーカスの確保が優先<br><br>特に重要なのはOCR処理を行う場合のDPI設定です。LazyPDFのOCRツール(Tesseract.js)の認識精度は解像度に直接依存しており、200dpiでのOCR認識精度は約80〜85%、300dpiでは95%以上に向上します。スキャン書類を後でデータベース化・検索可能にする予定がある場合は、必ず300dpi以上でスキャンすることを推奨します。</p><p><strong>【スキャン設定の最適化チェックリスト】</strong><br>解像度:用途に合わせたdpi設定(上記の表を参照)<br>カラーモード:カラー書類はカラーまたはグレースケール、テキストのみの書類はモノクロ(1bit)でファイルサイズを最小化<br>ファイル形式:PDF直接保存またはJPEG保存後にLazyPDFでPDF変換<br>圧縮:スキャンソフトのJPEG品質設定は80〜90%が品質とサイズのバランス最適点<br>傾き補正:スキャナーの自動傾き補正機能を有効にする(OCR精度向上に効果的)<br>裏写り防止:薄い紙の書類は黒い紙を裏に当ててスキャンする</p><p><strong>【スキャン後のPDFサイズが大きすぎる場合の対処法】</strong><br>300dpiでA4書類を1ページカラーでスキャンすると、圧縮なしのTIFFでは約25MB、JPEGで保存したPDFでも2〜5MBになることがあります。10ページ分をスキャンすると20〜50MBの大容量PDFが生成されます。<br><br>スキャンPDFが大きすぎる場合の対処:<br>1.LazyPDFの圧縮ツールで圧縮(Ghostscriptが画像を最適化して70〜85%削減が可能)<br>2.スキャン設定をカラーからグレースケールに変更して再スキャン(ファイルサイズ約60%削減)<br>3.スキャン解像度を300dpiから200dpiに下げてOCRなしで使用(ファイルサイズ約55%削減)<br><br>スキャンPDFの活用とOCR処理の詳細は<a href='/ja/blog/scan-pdf-ocr-tekisuto-ka-muryou-kanzen-guide'>スキャンPDFのOCRテキスト化完全ガイド</a>と<a href='/ja/blog/scan-pdf-vs-jpg-chigai-kanzen-guide'>スキャンPDFとJPGの違い完全ガイド</a>を参照してください。</p>
- 1スキャナーの解像度を用途に合わせて設定するスキャナーソフト(EpsonScan・Canon CanoScan等)を起動し「設定」または「詳細設定」で解像度を確認する。通常の書類保存・メール添付用は200dpi、OCR処理予定の書類は300dpi、印刷に使用する場合は600dpiに設定する。OCR処理の有無が不明な場合は300dpiを選ぶことで後の柔軟性が確保できる
- 2スキャンPDFをLazyPDFで圧縮してメール可能サイズに最適化するスキャンしたPDFをLazyPDFの圧縮ツール(/ja/compress)にアップロードして圧縮する。10ページ・300dpiのカラースキャンPDF(約30MB)がGhostscript圧縮で平均5〜7MBに削減できる。画面表示・デジタル保存用途ではこの圧縮で品質的に問題なく使用できる
PDF内の画像形式とDPIの関係 — JPEG・PNG・TIFF別の最適化テクニック
<p>PDFに埋め込まれる画像には主にJPEG・PNG・TIFFの3形式があり、それぞれの特性がDPIとファイルサイズのトレードオフに影響します。画像形式の特性を理解することで、目的に応じた最適な品質・サイズバランスを実現できます。</p><p><strong>【JPEG(最も一般的な写真・カラー画像形式)】</strong><br>JPEGは写真・イラスト・カラーグラフィックに最適な非可逆圧縮形式です。圧縮率が高く(品質80%設定で元の15〜20%のサイズ)、カラー写真を含む書類・パンフレット・提案書に多用されます。ただし保存するたびに品質が劣化する「世代劣化」があるため、PDFに埋め込む前に何度も編集・保存した画像は品質が落ちている可能性があります。<br><br>JPEGのDPI設定のポイント:<br>・画面配信用:72〜96dpi・品質60〜70%で最小ファイルサイズ<br>・ビジネス書類印刷:300dpi・品質80〜85%でバランス良好<br>・高品質印刷・印刷会社入稿:350dpi・品質95%以上</p><p><strong>【PNG(ロゴ・スクリーンショット・テキスト画像に最適)】</strong><br>PNGは可逆圧縮形式で、何度保存しても品質が劣化しません。透明背景(アルファチャンネル)をサポートしており、ロゴ・アイコン・スクリーンショット・テキストを含む画像に最適です。ただしJPEGに比べてファイルサイズが大きくなる傾向があります。<br><br>PDFへのPNG埋め込み時の注意:<br>・透明背景のロゴ・ブランドマークはPNGを使用してPDFに埋め込む<br>・スクリーンショット(画面キャプチャ)はPNGが適切(JPEGの圧縮アーティファクトが文字品質に影響するため)<br>・手順書・マニュアルの画面キャプチャは96〜150dpiのPNGでファイルサイズを管理する</p><p><strong>【TIFF(アーカイブ・業務用途の原本保存)】</strong><br>TIFFは圧縮しないか可逆圧縮を選択できる高品質フォーマットで、医療・法務・印刷・アーカイブ用途で使われます。PDFにTIFFをそのまま埋め込むとファイルが非常に大きくなるため、通常はPDFに変換する前にJPEG等に変換されます。LazyPDFのJPGからPDFへの変換ツールでTIFF/JPEG/PNGをPDFに統合できます。</p><p><strong>【PDFの画像形式を最適化する実践手順】</strong><br>既存のPDFの画像形式を確認・最適化するには:<br>1.LazyPDFの圧縮ツールでPDFをアップロードして圧縮(Ghostscriptが内部画像を自動的に最適な形式・品質に変換)<br>2.PDF内の個別画像を確認したい場合はLazyPDFのExtract Images(画像抽出)ツールで画像を個別に取り出して確認<br>3.特定の画像品質を指定したい場合はWord/InDesign/Adobe Illustratorなどのソース文書から直接PDF出力時に品質を設定する<br><br>PDFファイルのサイズ問題と対処法についての詳細は<a href='/ja/blog/pdf-file-okiku-naru-gen-in-taisho'>PDFファイルが大きくなる原因と対処法</a>と<a href='/ja/blog/compress-pdf-without-quality-loss'>品質を落とさずPDFを圧縮する方法</a>を参照してください。</p>
解像度関連のPDFトラブル診断と解決方法
<p>PDFの解像度設定ミスによるトラブルは、印刷がぼやける・ファイルが大きすぎる・スキャン文字が読めないなど、ビジネス現場で頻繁に発生します。典型的なトラブルパターンと解決策を解説します。</p><p><strong>【トラブル1:印刷するとぼやける・文字がにじむ】</strong><br>原因:PDFに埋め込まれた画像のDPIが低い(72〜150dpi)<br>確認方法:PDF上の画像を200%以上に拡大してジャギー(階段状のギザギザ)が見えるか確認。見えた場合は低解像度の可能性が高い<br>解決策:元のソース画像を高解像度(300dpi以上)で再取得してPDFを再作成する。スキャン書類の場合は300dpi以上で再スキャン。デジタル画像の場合は高解像度版を入手するか、ベクター形式(SVG・EPS)のロゴを使用する</p><p><strong>【トラブル2:PDFのファイルサイズが大きすぎてメール送付できない】</strong><br>原因:不必要に高いDPI(300〜600dpi)でスキャン・保存した画面表示用PDF<br>確認方法:ファイルサイズが10MB超でメール送付目的の場合は解像度過多の可能性が高い<br>解決策:LazyPDFの圧縮ツール(/ja/compress)で圧縮する。Ghostscriptが画像解像度を72〜96dpiに最適化して70〜85%のサイズ削減が実現できる。10MBのPDFが2〜3MBに削減されてGmailの25MB制限を問題なくクリアできる</p><p><strong>【トラブル3:OCRがうまく認識しない・誤認識が多い】</strong><br>原因:スキャン解像度が200dpi以下、または書類の傾き・汚れが問題<br>確認方法:OCR処理後のテキストに文字化けや誤認識が多い場合は解像度不足の疑いあり<br>解決策:300dpi以上で再スキャンしてからLazyPDFのOCRツール(/ja/ocr)で再処理する。300dpiで認識精度は95%以上になる。スキャン時に自動傾き補正を有効にしてまっすぐスキャンすることも重要</p><p><strong>【トラブル4:印刷会社からDPI不足で入稿拒否された】</strong><br>原因:PDF内の画像解像度が印刷会社の要件(通常350dpi以上)を満たしていない<br>確認方法:印刷会社からの指摘内容を確認し、どの画像要素のDPIが不足しているかを特定する<br>解決策:元のデザインデータ(Illustrator・InDesign・Photoshop等)に戻って、画像を高解像度版に差し替えてから再出力する。PDFの段階での解像度アップスケーリングは品質が劣化するため推奨しない。スキャン画像が問題の場合は600dpiで再スキャンする</p><p>PDFの表示・印刷・送付に関するトラブルシューティングの総合ガイドは<a href='/ja/blog/pdf-hyoji-trouble-kanzen-kaiketsu'>PDF表示トラブル完全解決ガイド</a>と<a href='/ja/blog/pdf-insatsu-dekinai-taisho-houhou'>PDFが印刷できないときの対処法</a>を参照してください。</p>
- 1印刷品質不足のトラブルを素早く診断する印刷したPDFの画像がぼやける場合、まずPDFビューアで当該画像を200〜400%に拡大する。拡大してもなめらかに見えれば(ベクター画像)印刷設定の問題、ジャギー(ギザギザ)が出ていれば画像解像度が不足している。ジャギーが見えた場合は元素材の高解像度版を入手して300dpi以上でPDFを再作成する
- 2大きすぎるスキャンPDFをLazyPDFで即座に最適化する30MB超のスキャンPDFが届いた場合、LazyPDFの圧縮ツール(https://www.lazy-pdf.com/ja/compress)に直接アップロードして圧縮する。OCRやデジタル保存に使う書類は圧縮後もテキストの読み取り精度は維持される。送付元に再スキャンを依頼せずとも、受信者側でLazyPDFを使って圧縮することでサイズ問題を即座に解決できる
よくある質問
印刷用PDFは最低何dpiが必要ですか?
商業印刷・オフィスカラー印刷には300dpiが業界標準の最低ラインです。印刷会社への入稿は350dpi以上を要求されることが多く、名刺や精密図面など細部が重要なものは600dpiが必要です。一般的なオフィス複合機での社内印刷は200〜300dpiあれば実用上問題ありません。
画面で見るだけのPDFは何dpiで十分ですか?
フルHDモニター(1920×1080)での画面表示専用なら72〜96dpiで十分です。4KやRetinaディスプレイでも150dpiあれば視覚的に高品質に見えます。300dpi以上は画面表示では差がなく、ファイルサイズを不必要に増やすだけなので、メール添付や Web配布用PDFは72〜96dpiに最適化することを推奨します。
LazyPDFの圧縮を使うとDPIはどう変わりますか?
LazyPDFの圧縮ツールはGhostscriptを使用して、PDF内の画像を画面配信に適した72〜96dpi相当に最適化します。これにより平均78%のサイズ削減が実現します。印刷会社への入稿用PDFは圧縮をかけずそのまま入稿することを推奨します。圧縮後のPDFは画面表示と一般的なオフィス印刷には十分な品質が維持されます。
スキャン書類のOCR精度を上げるには何dpiでスキャンすべきですか?
OCR処理には300dpi以上が必須です。200dpiでのOCR認識精度は80〜85%程度ですが、300dpiでは95%以上に向上します。LazyPDFのOCRツール(Tesseract.js)は300dpi以上のスキャンPDFで日本語の高精度認識を実現します。FAXの書類は解像度が200dpi程度に制限されるため、90%前後の精度を想定してください。
PDFの解像度を後から上げることはできますか?
低解像度PDFを高解像度に後から変換することは技術的に不可能です。解像度を上げる処理(アップスケーリング)を行っても、存在しないピクセル情報を補完するだけで実際の品質は向上しません。高品質なPDFを必要とする場合は、元のソースデータ(スキャン原稿・デザインデータ)から必要なDPIで最初から再作成することが唯一の解決策です。
DPIとPPIの違いは何ですか?PDFではどちらが正しいですか?
DPI(Dots Per Inch)は印刷機のインクドット密度を指す物理的な概念で、PPI(Pixels Per Inch)はデジタル画像のピクセル密度を指します。PDFやデジタル画像の文脈では正確にはPPIが正しい用語ですが、業界慣行としてDPIとPPIは同義で使われることがほとんどです。どちらの用語を使っても通常の業務では問題ありません。