使い方ガイド2026年3月24日
Meidy Baffou·LazyPDF

LinuxでGhostscriptを使ってPDFを圧縮する完全ガイド

PDFファイルが大きすぎてメール送信できない、サーバーの容量を圧迫しているという問題は多くのLinuxユーザーが経験します。Ghostscript(gs)はLinuxで最もよく使われるPDF圧縮ツールのひとつで、コマンドラインから高精度な圧縮が可能です。本記事では、Ghostscriptの基本的な使い方から、画質と圧縮率のバランス調整まで詳しく解説します。また、インストール不要のブラウザツールLazyPDFも紹介します。

GhostscriptでPDFを圧縮する基本コマンド

GhostscriptはほとんどのLinuxディストリビューションにデフォルトでインストールされているか、パッケージマネージャーで簡単に追加できます。PDF圧縮に使う主なオプションは `-dPDFSETTINGS` で、ここで圧縮レベルを指定します。設定値には `/screen`、`/ebook`、`/printer`、`/prepress` があり、用途によって使い分けます。

  1. 1ターミナルを開き、Ghostscriptがインストールされているか `gs --version` で確認します。インストールされていない場合は `sudo apt install ghostscript` を実行します。
  2. 2圧縮コマンドを実行します: `gs -sDEVICE=pdfwrite -dCompatibilityLevel=1.4 -dPDFSETTINGS=/ebook -dNOPAUSE -dQUIET -dBATCH -sOutputFile=output.pdf input.pdf`
  3. 3圧縮後のファイルサイズを `ls -lh input.pdf output.pdf` で比較し、圧縮効果を確認します。

PDFSETTINGSオプションの使い分け

Ghostscriptの `-dPDFSETTINGS` オプションには4つの主要な設定があります。それぞれ異なる用途に最適化されており、目的に合わせて選ぶことが重要です。`/screen` は最も高圧縮でウェブ表示向き、`/ebook` は電子書籍やメール添付向きのバランス型、`/printer` は印刷品質向き、`/prepress` は高品質印刷や印刷所向きです。一般的なドキュメント共有には `/ebook` が最もバランスの取れた選択肢です。また、カラー画像が含まれる場合は `-sColorConversionStrategy=RGB` オプションを追加することで、ICC画像の変換エラーを防ぎます。

  1. 1ウェブ共有向け(最大圧縮): `-dPDFSETTINGS=/screen` を使用します。画像解像度は72dpiになります。
  2. 2メール・一般共有向け(推奨): `-dPDFSETTINGS=/ebook` を使用します。150dpiで品質と圧縮のバランスが良好です。
  3. 3高品質保持が必要な場合: `-dPDFSETTINGS=/printer` または `/prepress` を使用します。

シェルスクリプトで複数PDFを一括圧縮

大量のPDFファイルをまとめて圧縮したい場合は、シェルスクリプトとforループを組み合わせると効率的です。フォルダ内のすべてのPDFを自動的に処理できます。スクリプトを書いておけば、毎回コマンドを入力する手間が省けて作業が大幅に効率化されます。cronと組み合わせて定期実行することも可能です。

  1. 1テキストエディタで `compress_all.sh` というスクリプトファイルを作成します。
  2. 2以下の内容を記述します: `for f in *.pdf; do gs -sDEVICE=pdfwrite -dPDFSETTINGS=/ebook -dNOPAUSE -dBATCH -sOutputFile="compressed_$f" "$f"; done`
  3. 3`chmod +x compress_all.sh` で実行権限を付与し、`./compress_all.sh` で実行します。

LazyPDFで手軽にPDFを圧縮する方法

コマンドラインに慣れていない方や、すぐにPDFを圧縮したい方には、ブラウザで使えるLazyPDFが便利です。LazyPDFはGhostscriptをバックエンドで使用しており、同等の圧縮品質をGUIで提供します。インストール不要でLinux、Windows、Macのいずれでも動作します。ファイルはサーバー上で処理後すぐに削除されるため、プライバシーも保護されます。

  1. 1LazyPDFの圧縮ページ(https://www.lazy-pdf.com/ja/compress)にアクセスします。
  2. 2圧縮したいPDFをドラッグ&ドロップするかファイル選択ボタンで選択します。
  3. 3圧縮レベルを選択し、「PDFを圧縮」ボタンをクリックしてダウンロードします。

圧縮前後の品質確認方法

PDFを圧縮したあとは、品質が許容範囲内かどうかを確認することが重要です。Linuxでは `pdfinfo` コマンドでページ数やファイルサイズを確認できます。画像が含まれているPDFは、解像度が下がりすぎていないかを目視で確認することをお勧めします。圧縮後に品質が不満足な場合は、より高い設定(例:`/ebook` から `/printer` へ変更)で再圧縮してください。

よくある質問

Ghostscriptで圧縮したPDFの画質は劣化しますか?

圧縮設定によって異なります。`/ebook` 設定では多くの場合、目で見て分かるほどの劣化はありません。テキストのみのPDFはほぼ劣化しません。画像が多いPDFでは多少の解像度低下が起きる場合があります。

Ghostscriptはすべてのlinuxディストリビューションに対応していますか?

はい、Ubuntu、Debian、Fedora、CentOS、Arch LinuxなどほぼすべてのLinuxディストリビューションでGhostscriptが利用可能です。パッケージ名は `ghostscript` です。

PDFの圧縮率はどのくらいですか?

画像が多いPDFでは `/ebook` 設定で50〜70%のサイズ削減が可能なことがあります。テキストのみのPDFは元々小さいため、削減効果は限られます。圧縮率はPDFの内容によって大きく変わります。

GhostscriptとLazyPDFの圧縮品質に違いはありますか?

LazyPDFのバックエンドでもGhostscriptが使用されているため、圧縮品質はほぼ同等です。コマンドラインが苦手な方はLazyPDFが手軽でおすすめです。

Linuxでのコマンドライン操作が不要なPDF圧縮ならLazyPDFをお試しください。無料でブラウザから使えます。

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